「ChatGPTに聞いてみたけど、欲しかった答えと少し違う」
「何をどう書けばいいのか分からない」
そんなときは、質問に「何をしたいか」「どんな条件か」「どんな形で答えてほしいか」を足してみましょう。
難しい言葉や長い指示文を覚える必要はありません。人にお願いするときのように、相手が判断するための材料を少し渡すところから始められます。
この記事では、50代からChatGPTを使い始めた方に向けて、質問の作り方と、そのまま応用できる例を紹介します。
基本の使い方から確認したい方は、50代から始めるChatGPT完全ガイドもご覧ください。
質問は「お願いする文章」と考えれば大丈夫
ChatGPTへの質問や指示は「プロンプト」と呼ばれます。この記事では、ふだん使う「頼み方」と考えてください。
たとえば、人に「案内文を書いて」と頼まれても、何の集まりなのか、誰に送るのかが分からないと困りますよね。ChatGPTに頼むときも、必要な情報を添えると、希望を伝えやすくなります。
OpenAIの公式ガイドでも、指示や関連する背景情報、例を示す方法が紹介されています。以下は、その考え方を日常の文章作りに取り入れたヨリデジの例です。出典:OpenAI公式ガイド
初心者が意識したい質問のコツ5つ
1.最初に「してほしいこと」を書く
「町内会について」よりも、「町内会のお茶会の案内文を書いてください」のように、してほしい作業を一つ決めます。
説明してほしいのか、文章を作ってほしいのか、比べてほしいのか。ここが決まると、質問を書き始めやすくなります。
パソコンの「メモリ」と「保存容量」の違いを説明してください。
質問に何を書くか迷ったら、まずこの一文だけでも構いません。
2.誰に向けた答えかを伝える
同じ内容でも、初めて聞く人と詳しい人では、読みやすい説明が違います。
パソコン初心者に向けて、専門用語をなるべく使わずに説明してください。専門用語を使う場合は、意味も添えてください。
年齢だけで理解度を決める必要はありません。「パソコンを買い替えるのは初めて」「この言葉を知らない」など、今回の質問に関係する経験を添えてみましょう。
3.外せない条件を足す
案内文なら日時・場所・参加費、作業の説明なら使っている端末や困っている画面などです。
町内会のお茶会の案内文を書いてください。日時は10月18日14時、場所は公民館、参加費は300円です。
これは架空の集まりを使った練習例です。実際に使うときは、自分で確認した情報に置き換えてください。
ここで大切なのは、必要な条件に絞ること。案内文の相談に、実際の参加者名簿や電話番号まで渡す必要はありません。
4.答えの形を指定する
「短く」「箇条書きで」「表にして」など、受け取りたい形を添えます。
見出しと本文に分け、本文は150文字程度にしてください。やさしく親しみやすい言葉でお願いします。
文字数は目安として頼み、厳密な上限がある場合は出来上がった文章でも確認しましょう。表で頼んだ場合も、項目が多すぎて読みにくくなっていないか見直します。
5.回答を読んで、直したい点を追加する
一度で希望どおりに仕上げようとせず、回答のどこを直したいかを言葉にします。
少しかたい印象です。日時・場所・参加費は変えずに、近所の方に声をかけるような文章へ直してください。
「もっとよくして」だけでは方向が決まりにくいため、「短くしたい」「具体例がほしい」「専門用語が難しい」など、気になった点を伝えてみましょう。
迷ったときに使える質問テンプレート
毎回すべての項目を埋める必要はありません。必要な部分だけ使ってください。
してほしいこと:〇〇を作ってください。
対象:〇〇に向けた内容です。
条件:〇〇は必ず入れてください。
答えの形:〇〇文字程度で、〇〇の形にしてください。
足りない情報があれば、作成前に質問してください。
例:難しい言葉を教えてもらう
「クラウド保存」とは何ですか? パソコン初心者に向けて、身近なたとえを一つ使い、200文字程度で説明してください。
例:文章を読みやすくする
次の文章を、意味を変えずに短くしてください。丁寧な言葉づかいは残し、書かれていない日時や場所は追加しないでください。
【ここに、個人情報を除いた文章を貼る】
例:作業の手順を教えてもらう
Windowsのパソコンで写真をフォルダーごとに整理したいです。初心者向けに、最初にすることを一つだけ教えてください。操作が終わったら続きを聞きます。説明に必要な情報が足りなければ、先に質問してください。
画面が説明と違う場合は、そのまま進めず、どの表示が違うかを伝えましょう。
実際に確認したこと:頼み方を変えると案内文はどう変わる?
今回はPCのChatGPT有料プランで、お茶会の案内文を二通りの頼み方で作ってみました。モデル名は記録していません。以下は、実際の質問と回答のスクショです。
A:短い依頼
町内会のお茶会の案内文を書いてください。

短い一文でも、あいさつ、会の目的、参加を呼びかける言葉までそろった案内文ができました。日時や場所には、あとから埋められる「○月○日」「○○公民館」といった表記が使われています。
一方で、依頼していない「参加費:無料」「持ち物:特にありません」という内容も入っていました。文章のひな形としては参考になりますが、実際に配る前に、自分の集まりの条件へ直す必要があります。
B:条件を加えた依頼
町内会のお茶会の案内文を書いてください。これは練習用の架空の案内です。対象は近所の50〜70代の方です。日時は10月18日14時、場所は公民館、参加費は300円です。やさしく親しみやすい言葉で、見出しと150文字程度の本文を作ってください。申込先など、ここにない情報は勝手に足さないでください。

Bでは「10月18日14時〜」「公民館」「参加費:300円」が指定どおりに入り、Aより短い案内文になりました。スクショの回答には、指定していない申込先や持ち物は追加されていません。
まさの感想|短い依頼でも、思った以上にしっかりできた
短い依頼でも意外としっかり文章と内容に仕上がってて感心した。
今回、短い依頼では文章が作れない、という結果ではありませんでした。Aでも自然な案内文ができています。
そのうえで、Aは必要な情報をあとで書き換えるひな形、Bは指定した条件が入った短い案内文、という違いがありました。
最初から長い質問を書こうと構えず、まず頼んでみる。日時や金額など決まっている条件があれば、それを伝える。この使い方なら、初心者でも始めやすいと考えられます。
この比較は一人の利用環境での実例です。回答は毎回同じとは限らず、一度の比較から全体の優劣を決めるものではありません。
質問を工夫したあとも、内容は確認する
希望に沿った文章と、事実として正しい文章は別々に確認しましょう。今回の案内文なら、日時・場所・金額が指定どおりか、存在しない申込先などが加わっていないかを見ます。
詳しくは、ChatGPTの回答は本当に正しい? 間違いを減らす5つの確認方法で紹介しています。
また、条件を詳しくするために、パスワードや他人の個人情報を入力する必要はありません。入力前の確認には、ChatGPTに入力してはいけない情報7選を参考にしてください。
まとめ|まずは質問に条件を一つ足してみよう
ChatGPTへの質問に迷ったら、「何をしたいか」「条件」「答えの形」を順に考えてみましょう。
最初から長い指示文を書く必要はありません。「初心者向けに」「150文字程度で」の一言を足すところから始めて、回答を読んで調整すれば大丈夫です。
まずは、案内文や短い文章など、自分で内容を確認できることを一つ頼んでみてください。
ChatGPTは文章作成だけでなく、Excelファイルを読み込ませて集計や数式の相談もできます。実際に試した様子は、「ChatGPTでExcel作業はどこまでできる?|50代初心者向けに実際に試してみた」で紹介しています。

